ある作家のメモ

自分用メモ

僕がすごく厳密な性格だという話

僕は厳密な性格だという話をここに書き残しておく。

 

昔、ヤクザの車にぶつけてしまって、トラブルになったことがあった。

 

ヤクザに、そいつが経営しているらしき居酒屋に連れていかれて閉じ込められ、ひとしきり脅され、個人情報を控えられる。

 

その後、どう落とし前つけるんじゃという話になる。

 

さて、ここで僕が色々と交渉したところ、このヤクザはいくつか条件を出して来た。それは五つほどあったと思う。一番目が一番シンプルで、現金を払う。百万行かないほどだった。

 

それ以外は、ヤクザが経営する風俗店に関連するものだった。一つ、次にオープンする、あるスポーツをモチーフとした風俗店で働く、若い女を一人提供する。一つ、女性の尿をペットボトル20本分提供する。そう簡単に用意できず、難儀しているらしい。他にも二つ条件があったが、残念ながら忘れてしまった。

 

僕は厳密に質問した。

 

若い女性といっても何歳以下なのか。数え年でもいいのか。何ヶ月間働けばいいのか。試用期間を設けなくて良いのか。

 

尿は女性のものならなんでもいいのか。賞味期限(?)は設けるのか。ペットボトルは何ミリリットルのものか。色や濃度はこだわるのか。どれくらいまで異物の混入率を許すのか。そもそも男女の尿をどうやって判別するつもりなのか。女性ホルモン分解物の含有濃度から推測するのか、DNA鑑定をするのか、お前の店はどこまでこだわるのか。

 

ヤクザはうんざりとした顔をした。

 

という夢を見た。